メタボリックシンドロームや肥満について説明してきました。
では実際にどのようにコントロールしていけば良いのでしょう?

メタボリックシンドロームの治療法としては・・・

「食事療法」
「運動療法」
「生活習慣の改善」
「ストレスマネージメント療法」


などがあげられます。このページでは食事について説明します。




まず食事療法といっても、当たり前ですが病気によって摂取する食事内容は変わってきます。
ここでは肥満に対する一般的なことを説明します。

先ほどBMIのページで1日に必要なカロリーはご理解いただけたかと思います。
ただあくまで「1日のカロリー」であって、バランスのいい食事でなければなりません。

バランスのいい食事とはどんな食事でしょう?
最近CMなどで皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれません。

農林水産省の「食事〜バランスガ・イ・ド♪」    食事バランスガイド拡大図はこちら

食事バランスガイドでは、毎日の食事を 主食/副菜/主菜/牛乳・乳製品/果物 の5つに区分し、区分ごとに「つ(SV)」という単位を用いています。
また、欠かすことのできない水・お茶、菓子・嗜好飲料、運動についてもイラストで表現をしています。

主食

主食のイラスト炭水化物などの供給源であるごはん、パン、麺、パスタなどを主材料とする料理が含まれます。
※1つ(SV)=炭水化物約40g

【料理例】
1つ分=ごはん小盛り1杯/おにぎり1個/食パン1枚/食パン4〜6枚切1枚/ロールパン2個
1.5つ分=ごはん中盛り1杯
2つ分=うどん1杯/もりそば1杯/スパゲッティー

副菜

副菜のイラストビタミン、ミネラル、食物繊維などの供給源である野菜、いも、豆類(大豆を除く)、きのこ、海藻などを主材料とする料理が含まれます。
※1つ(SV)=主材料の重量約70g

【料理例】
1つ分=野菜サラダ/きゅうりとわかめの酢の物/具だくさん味噌汁/ほうれん草のお浸し/ひじきの煮物/煮豆/きのこソテー
2つ分=野菜の煮物/野菜炒め/芋の煮っころがし

主菜

主菜のイラストたんぱく質の供給源である肉、魚、卵、大豆および大豆製品などを主材料とする料理が含まれます。
※1つ(SV)=たんぱく質約6g

【料理例】
1つ分=冷奴/納豆/目玉焼き一皿
2つ分=焼き魚/魚の天ぷら/まぐろとイカの刺身
3つ分=ハンバーグステーキ/豚肉のしょうが焼き/鶏肉のから揚げ

牛乳・乳製品

牛乳・乳製品のイラストカルシウムの供給源である、牛乳、ヨーグルト、チーズなどが含まれます。
※1つ(SV)=カルシウム約100mg

【料理例】
1つ分=牛乳コップ半分/チーズ1かけ/スライスチーズ1枚/ヨーグルト1パック
2つ分=牛乳瓶1本分

果物

果物のイラストビタミンC、カリウムなどの供給源である、りんご、みかんなどの果実及びすいか、いちごなどの果実的な野菜が含まれます。
※1つ(SV)=主材料の重量約100g

【料理例】
1つ分=みかん1個/りんご半分/かき1個/梨半分/ぶどう半房/桃1個

水・お茶

水・お茶のイラスト水・お茶といった水分は食事の中で欠かせないものであり、料理、飲料として食事や食間などに十分量をとる必要があることから象徴的なイメージのコマの軸として表現しています。

菓子・嗜好飲料

菓子・嗜好飲料のイラスト菓子・嗜好飲料は食生活の中で楽しみとしてとらえられ、食事全体の中で適度にとる必要があることから、イラスト上ではコマを回すためのヒモとして表現し、「楽しく適度に」というメッセージがついています。1日200kcal程度を目安にしてください。

【200kcalの目安】
せんべい 3〜4枚/ショートケーキ 小1個/ 日本酒コップ1杯(200ml)/ビール 缶1本半(500ml)/ワインコップ1杯(260ml)/焼酎(ストレート) コップ半分(100ml)


※ 油脂・調味料については、基本的に料理の中に使用されているものであることから、イラストとして表現していません。
料理を選ぶ際に、カロリー、脂質、塩分の表示を併せて、チェックすることが大切です。

食事バランスガイドについてご理解していただけましたか?
もっと詳しく知りたい方は農林水産省ホームページへ。
またFLASH版のわかりやすい【みんなの食たく〜食事バランスガイド版〜】もありますので、一度自分の食事を見直してください。